①幼児期の多様なコミュニティーケーションが大切
安家ー内田先生は、子供の育ちとともに、経済格差が学歴格差と関連するのかなど、幼児のリテラシー(読み書きの能力)についても様々な研究をされていますね。
内田ー「誕生から死までの人間発達科学」と言うテーマで研究を行い、日本、韓国、中国、ベトナム、そして、モンゴルの大都市で、3、4、5歳時3000人を選び、延べ15,000名を対面調査、臨床面接をして、語彙力、読み書きの能力を調べ、その子たちが小学生になるまで追跡調査を行いました。
知能テストでは、高所得家庭と低所得家庭で文字を読む能力に全く差がないけれども絵画語彙検査を行うと、家庭の経済力に富むご家庭のお子さんの語彙の成績が高いと言う結果が出ました。成績が高い子たちは、芸術、運動系の習い事をしている子どもが多く、学習塾に通う子どもと比較しても、語彙得点に差はありませんでした。こうした調査からわかった事は、学習塾に限らず運動系であれ、なんであれ習い事をすることで、普段遊んでいる友達とは違う仲間や先生、家族と違う大人に出会うといった多様なコミュニケーションを体験することが、子供の語彙力を高める上でいかに大切かということが伺えます。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記