ドイツフレーベル幼稚園廊下の壁画
②子供の力を伸ばすのは、自らの自発的な行動と「やった!」と言う達成感
安家ー子供の力を伸ばすのは、自らの自発的な行動と「やった!」と言う達成感ー幼少期から、ある種のトレーニングや体を動かすプログラムが必要ではないかとお考えの保護者が増えていますが、どう思われますか?
内田ー幼児の運動能力の発達についても、全国の3、4、5歳児9000名の個人を対象とした調査が行われています。この調査では、体操教室やバレエ教室、ダンス教室に通っている子どもや特定の体操プログラムで過ごした子どもの運動能力が相対的に低いという結果が報告されました。その要因には、トレーニングと称して特定の部位を動かす運動が中心に行われていることや、運動に伴う説明時間が長く身体を動かす時間が少なくなっている。さらには人と比べられることで、子どものやる気や達成感が失われるといったことが考えられました。幼児期にはトレーニングを押し付けるのではなく、自発的な子供の自由遊びを大事にするような子ども中心の保育が運動能力の発達につながること、運動遊びの楽しさを体験できるような環境作りと保育者の働きかけが大切であるという調査結果が報告され、本もたくさん出ています。幼児には環境の影響がとても大きく、遊びを大事にしている園で子どもたちが伸びていると言えそうです。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記