起床時刻の段差をなくす工夫を
起床時刻を示す図からは、5歳時と小学1年生の間に平日の起床時刻の段差があることも読み取れます。小学生になり、登校の準備の時間が必要になったり、家を出る時刻が早まったりすることが理由だと考えられます。
古谷先生
小学校入学時まで、早起きが必要になることに気づかない保護者は、意外と多いかもしれません。『社会的時差ボケ』改善の観点からは、起床時刻の段差は少ない方がよいので、年長のうちから小学校での起床時刻を見据えて、少しずつ早起きに慣れていくことをお勧めしたいです。
早く起きるためには、寝付きを良くすることが重要です。そこで注目したいのが、昼寝の時間と普段の寝付きの良さの関連です。3歳〜5歳のどの年齢でも、平日の昼寝時間が長いほど、普段の寝付きが悪い(寝付きの良さが「あまり当てはまらない」)「まったく当てはまらない」)ことがわかります。
古谷先生
幼児期に必要な睡眠時間は、個人差が大きい上に、成長するにつれて変化するため、保護者はできるだけ、自分の子供に必要な睡眠時間を把握すると良いと思います。朝、無理に起こさずに、自然に目覚めさせることを何度か試してみると、その子が必要とする大体の睡眠時間が分かります。その上で就寝や起床の時刻を考え、足りない時間を昼寝で補うのです。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記