幼保連携型 認定こども園 せいれんじ

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「それを聞いて、お母さんとてもうれしいわ」

今日のVTR

ぜひご覧ください!!!

*** 共感性は人間に備わっているすばらしい能力 ***
 ちょっと怖い話になるかもしれません。
 人間のなかに潜む、攻撃性のことです。
 人類は地球の王者になってしまいましたが、どうしてそれが可能だったのかを考えてみて下さい。そこには2つの飛びぬけた能力というか、性向が発見できます。攻撃性と共感能力です。
 人間はあらゆる動物を殺して食べています。こんな動物は人間しかいません。しかも人間は自分の欲求のためにときには同じ仲間である人間を殺します。戦争という名でこれまでどれほどの人間を人間は殺してきたのでしょうか。
 ライオンは、食べ物がなく、いくらおなかが減っても、同じ仲間のライオンを殺しません。人間は、仲間をときに殺してしまいます。平時に人を殺すと殺人犯ですが、戦争では英雄としてほめたたえられます。
 そういう意味で人間は、特異な攻撃性を持った動物なのです。脳にある攻撃性をむきだしにさせないためのストッパーを1つずつ解除していくと、攻撃性の度合いがどんどんましていきます。ヒトラーのような残忍ともいえる攻撃性が現れます。
 人類の祖先は、そういう能力を以っていなければ原始の社会では生き残れなかったのです。その記憶が私たちの遺伝子のなかに残っていると考えられています。

 攻撃性はある意味で積極的な能動的エネルギーです。
 困難を克服し前へと向かうエネルギーですから、これをよりポジティブな行動エネルギーに転化させることが大切です。
 代表的なものが運動と遊び。鬼ごっこであり、かけっこであり、相撲やボール遊びなどです。
 攻撃性は否定すべき本能ではありません。第一それをすべて抑制することはムリです。もともとあるものをゼロにすることは、できません。どんどん文化的なエネルギーに転化させて上手に発揮させたいものです。走る、投げる、飛ぶ、登る、泳ぐ、転がる・・・。室内に閉じこもってばかりいると、攻撃性を明るく積極的なエネルギーに転化するきっかけを失わせてしまいます。もともと人間は野山を駆け巡っていた動物です。そして、それはとても楽しい活動でもあることを、子どもたちにぜひたくさん体験させてあげたいものです。

 人間は野生の動物だった時代から現在まで命をつなぎ、しかもその数をどんどん増やしてきました。遺伝子のなかにその情報が記憶されています。もちろん私にも、あなたにも。そして子どもたちにも種々のカタチで受け継がれています。人間には、他の動物を平気で殺しもし、あらゆる困難に挑みもする、こうした攻撃性=能動性がセットされていますが、一方で、他の動物にはない、宝石のような能力を備えています。
「それを聞いて、お母さんとてもうれしいわ」
「疲れたでしょう。ゆっくり休もうね」
といえる、他人に対する深い共感の能力です。

◯ 「それを聞いて、お母さんとてもうれしいわ」
  「疲れたでしょう」
  「それで、◯◯ちゃんはだいじょうぶだったの?」

✕ 「ふざけてばかりいるからよ」
  「お母さんは知らないからね」

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