安家ー子どもは、私たち大人が考えている以上に賢いです。子供の可能性を引き出そうとするあまり、つい答えを教えてしまったり、プログラムされたものを押し付けたりしがちです。すべての子どもが生まれながらに持つ素敵な種子と輝きを他者が認めることが、自主的な学びを促し、育ちにつながっていくと思うのですが、いかがでしょうか?
内田ー子供の脳は、生後10ヵ月あたりからイメージが誕生し、3歳ごろまでに記憶を貯蓄する「海馬」と快・不快の感情を喚起する「扁桃体」のネットワークが形成され、体験の記憶が蓄積されるようになります。これを第一次認知革命と呼んでいます。さらに5歳半ごろから小学校1年生頃にかけては、情報の処理を行うために脳のワーキングメモリーが働きはじめ、プランする力とともに自分の行動を判断し反省する「メタ認知能力」が働く第二次認知革命が起こります、そして、小学校3、4年生の頃になると、意志力・判断力・モラル・情緒・自我同一性が育まれる、第三次認知革命がはじまります。このように子どもの脳の発達には、大きく3つの段階があります。脳の発達は、順序よく螺旋階段を上るように行きつ、戻りつ進みます。行動の上では、一見、戻っている、あるいは停滞しているように見えるところでも、幼児の心、頭、体のなかで「見えない力」が育っているのです。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記