食習慣に関する調査では、朝方傾向と夜型傾向の子供では、普段食べている食品にも違いがあることがわかりました。例えば、朝方傾向の子供は、野菜類や果物類、豆腐、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)など、一方、夜型傾向の子供は、菓子類や砂糖入り飲料などを多く取る傾向がありました。そうした違いは、早寝・早起きなどの生活習慣と健康的な食生活が深く関連していることを表しています。
古谷先生
幼児期は、3食では栄養を十分に賄えない場合があるため、おやつも捕食として意味があります。また、昼食後におやつを食べると、夕食時の血糖値の上昇が緩やかになるといった利点もあります。栄養士、調理師の方々は、非常に工夫をされて手作りお菓子を出されることが多いと思いますが、糖分を余分に付加しないことを考えると、バナナやみかん、芋といった果物や野菜をそのまま出しても良いと思いますし、パンやおにぎりも十分なおやつになることをお伝えしたいです
田原先生
一般に、生活習慣に関わるデータは、小学校以降の学業成績等に影響を与えるといった話題で取り上げられることが多いと思います。もちろん、それらも大切ですが、幼児期の子供の健康やQOLに深く関わることにも着目して、保護者の方々に情報をお伝えいただけたらと思います
まとめ
この対談は、睡眠や食生活といった生活習慣の改善に向けて、保護者とともに考えるきっかけとなる、多くのエビデンスが得られました。明田多嘉子学園長先生の口ぐせ『早寝・早起き・朝ごはん』は大人にも子どもにも大切な習慣でした、さすがです。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記