幼保連携型 認定こども園 せいれんじ

お知らせ INFORMATION

人に言われないでやるとき、子どもは伸びる

 人間のすばらしいところは、1つの能力を身につけると、それを使ってどんどん自分で自分の世界を広げていこうとするところにあります。
「もっと自由になろう」
「もっとできるようになろう」
 限りなく自由の幅を広げようとします。
 できなかったことができるようになる、これは人間が自由になるということです。子どもはより自由になろうとして、いろいろなものに挑むのです。子どもが伸びるときは、人に言われなくても積極的に自分から行動に移します。これは自由になるのがこのうえなく幸福なことだからです。あなたにも経験はありませんか?その時が実は成長のチャンス。自由への欲求は本能的な欲求そのものなのです。
 別の味方をすると、子どもは自分のやっていることが本能の求める快感を伴わない限り、本当の発達はしないということです。やることに快の感情を伴ったとき、頭の中はあちこちが活動しています。脳の前頭前野も働きます。だからしっかりと身につくのです。
 でも、嫌々だと頭はあまり働きません。
 好きでもない曲を歌っているときには、前頭前野はほとんど機能していないことがわかっています。好きな曲のときは反対に脳のあちこちが活性化します。
 子どもが何かをやりたいと感じたとき、それにチャレンジする能力がすでに備わっているのです。そして、チャレンジすること自体が楽しくなって夢中になります。それがいわゆるハマるということなのです。
「これをしよう!」直感的にそう感じ、熱中するのが「敏感期」なのです。だから発達するのです。
 ここでお母さんは、こんなことを思いつくのではないでしょうか。
「どうせ何かにハマるのなら、役に立つものがいいわ」
「タメになるようなことにハマってほしい」
たとえば「勉強」です。
 無駄な遊びに熱中するより、「勉強」なら一石二鳥です。そうなれば親としてうれしい限りです。じつは古今東西、すぐれた学者や芸術家には、子どものころから「勉強」にハマった人がたくさんいます。彼らにとっては興味あるものが、知的、あるいは文化的なことがらだったのです。
 遊びで熱中していたものが、やがて知的、文化的なものへと発展する。そういうことを期待して子どもの熱中体験を大事にしましょう。
 ハマることを応援するお母さんの姿勢は、子どもの感性を刺激し、成長をとても促します。

◯ 「えっ、それができるようになったんだぁ。すごいね」
  「おもしろそうね。ママにも教えて」
  「カッコいいじゃない」

✕ 「どうせなら、もっとためになることをやったら?」
  「今ちゃんと勉強しておかないと、大人になって困るわよ」

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