ドイツフレーベル幼稚園先生方の写真
③早すぎる英語教育は必要?日本語のしっかりとした読み書きが大事
安家ー最近小学校3年生から英語教育が入いるということで、早期に子どもに英語を習わせる方が良いのかと言う相談がよくあります。
内田ーある調査では、小学校段階で英会話塾に行く子どもと英語圏の土地で過ごした帰国子女との間では、英語学力テストの成績に差はありませんでした。第二言語として英語を習得する時には、ビクスといわれるコミニケーションスキル、日常会話力とカープと言われる非認知的学習言語能力、読解力が求められます。会話力は大人も子供も1年半で現地並みになりますが、読解力は平均で8年かかります。小学校3年生までに日本の小学校で日本語の読み書きをしっかり習得し、漢字を習い始めた段階で海外に行った子どもが1番英語の読解力の伸びが良くて一年半ほどで定着します。次に6年間日本の小学校で過ごし日本語の音節文、教育漢字、常用漢字もしっかりとマスターして海外に行った子どもがカープの伸びが良い。つまり、1にリーディング、2にライティング3.4がなくて5にスピーキングということです。早期にごっこ的な英会話をやって、それについていけない子が英語嫌いになってしまうのはとても残念なことです。日本では小学校3年生から英語活動、そして5年生から英語の教科が入りましたが、これは調査結果から言って正しいと言えそうです。 子どもたちが、ものごとを言葉にして論理的に説明するメタ言語意識が高くなる時期に、自分が話している言語とは違う言語音に触れることは、母語(日本語)を振り返るきっかけになります。さらには、違う言葉を話していても人間性には優劣がないと言うことを学びとる、グローバルコンピテンスを育てる教育につながると言う点でもメリットがあるあります。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記