ただ、非認知能力を向上させるのに、効果的な時期というなはあります。私は多くの子ども達を見る中でその時期を10歳までと考えています。10歳というと、小学生4年生です。10歳以前と10歳以降は何が違うでしょう。個人差はありますが、10歳ぐらいに自分の物事に対する考え方が決まってきます。また、人としての性格も固まってきます。10歳以前であると、考え方や性格が柔軟で親や教師の働きかけで変わることができます。ところが10歳以降はそうはいきません。親や教師がアドバイスをしてもスムーズには入ってきません。これはマイナスのことではなく、人の成長過程として当然のことです。10歳以降は他の大人の同じように自分自身が考え方や性格を変えようと思わない限りは、なかなか変わらないということです。
さらに効果的な時期があります。子供の脳は3歳ぐらいから前頭前野が発達してきて、感情をコントロールすることが徐々にできるようになります。そして小学校に入学する6歳頃までがとても効果的な時期といえます。言うなれば物事を考えた経験が少なく、白紙のキャンパスと言える状態だからです。この3歳から6歳の時期に非認知能力を伸ばす働きかけをぜひ行ってあげてください。今は白紙のキャンパスですが、この働きかけがないと「がんばるのはバカバカしい」、「楽が1番」、「他人を蹴落として、自分が勝てれば良い」「自分はどうせダメ」などが描かれないとも限りません。お子さんのキャンパスに、お母さん、お父さんが大事だと思う非認知能力を描いてあげてください。このキャンパスがお子さんの人生を支えるマインドセットとなるわけです。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記