日本のお母さんが子どもに話しかける言葉でいちばん多いのが「早くしなさい!」だそうです。
お母さんに聞くと、たいていの人は大きくうなずきます。
朝、目を覚ましたとたん、
「早くしなさい」
テーブルにつくと「早く食べてちょうだい」
やっと1日が終わってのんびりしていると、「早く寝なさい」「いつまでたっても片付かないじゃないのッ。早く、早くして・・・。」
でも、このせかし方は本当に「早くしてほしい」わけではないというケースも多いのではないでしょうか。子どもの行動を見ているとかなりむだな動きが多い。一直線に目標に向かっていない。そのことに、お母さんがイライラして発してしまう。そんなことが多いのではありませんか。
お母さんは毎日の仕事や家事など、やらなければならないことが山ほどあります。子どもにノラリクラリやられると、なかなか片付かないのです。
ここでまた苛立ってしまいます。まるで私をわざとイライラさせるようにゆっくりしているのでは、などと感じることもあるのではないでしょうか?でも、たいていの子どもは、ゆっくりと、ゆったりと行動するものです。お母さん自身も子どもの頃はそうだったのですよ。
◯ 「あら、もうこんな時間。ごめんね。もうちょっと協力してくれるかな。」
「お願いがあるの。お片づけのお手伝いしてくれるとうれしいな。」
「そろそろ寝る準備をはじめようか」
✕ 「イライラさせないでちょうだい!」
「いいかげんにしてよ」
認定こども園せいれんじ