子供の「社会的時差ボケ」は、肥満や学業成績に影響
近年、生活習慣が乱れる原因として「社会的時差ボケ」が注目されています。私たちは平日、学校や仕事等の社会的な影響で、早寝・早起きになりやすい一方、休日は遅寝、遅起きになりやすくなります。
その結果、平日と休日の生活リズムにズレ(社会的時差)が出て、体に不都合が生じやすくなります。こうした現象を「社会的時差ボケ」と呼び、肥満や学業成績とのネガティブな関連が報告されています。
では、子供たちは、平日と休日に、どのような生活をしているのでしょうか。まず、起床時刻に注目すると、休日が平日よりも明らかに遅く、平均時刻は各学年、朝30分から40分ほど後に連れています。就寝時刻は起床時刻ほどではありませんが、休日の平均時刻は平日よりも10分程度遅くなっています。小学校2年生、3年生と学年が上がるにつれて、休日の起床・就寝時刻はさらに遅くなる傾向があります。
睡眠実態による子供、父親、母親の「社会的時差ボケ」の状況は父親の「社会的時差ボケ」が最も大きく、子供と母親は学年が上がるにつれて増加しています。
田原先生
「『社会的時差ボケ』」は、QOLや健康に大きく影響すると言われています。日の出の時刻が早まる時期に時計の針を1時間進める『サマータイム』に関する研究では、
生活リズムの変化により健康被害が生じやすくなると言う報告もされています。それに似た状態を毎週のように作り出しているわけですから、意識して改善する必要があるでしょう。幼児期は20分程度なので、あまり気にする必要は無いかもしれませんが、生活習慣は保護者からの影響が強いため、保護者の注意を促すような周知をしていく必要がありそうです。
ちょっとしたことを心がけるだけで、子育てが楽になったり、お子さんの成長が加速したりする、そのようなお話をご紹介させてもらいたいと思います。
わたしの子育て日記